塗料の違いでお家が変わる!?住宅の外装用塗料の違いを解説!!!
住宅の外装は定期的な塗り替えが必要です。
塗装は年数と共に劣化していくので、定期的に塗り替えを行わないと自分の家自体がダメージを受けるからです。
そこで出てくる問題が塗料についてです。種類ごとに耐久年数や費用の説明をされても、
結局何を選んだらいいのかよくわからないという方がほとんどです。
そこで今回は、住宅の外装に使われる塗料の種類ごとの特徴をわかりやすく解説します。
住宅の外装塗装はなぜ必要なのか?
日本の住宅の外装に使用される素材は何種類もありますが、全体の8割は窯業系サイディングボードと呼ばれるものです。
このサイディングボード自体は防水性がありません。なので工場出荷の段階で塗料によって防水できる状態になっています。
この時に塗られる塗料の防水機能が5年から7年と言われているため、新築の住宅でも10年程度たった時点で塗り替えが必要になってくるのです。
塗料はどうやって選ぶべき?
新築で外装に使用されているのはアクリル塗料と呼ばれるものがほとんどです。
これは耐久性が5~7年と短いことから、塗り替えには使用されません。
アクリル塗料の他にも塗料はたくさんありますが、現在最も使用されているのはシリコン塗料です。
ここからは代表的な塗料の名称と特徴を紹介していきましょう。
・アクリル塗料
住宅の初期塗装に使われています。価格は㎡当たりで1,500円前後です。
他の塗料よりお手頃な価格ですが、アクリル塗料全般としては耐久性が5~7年程度しかないので、長期的にみると塗り替えには適していないので使用されない傾向が強いです。
しかし比較的新しい種類のアクリル塗料は耐久性が上がっているものがあり、いくつかの種類は頻繁に使用されています。
・シリコン塗料
外装塗り替えで一番一般的な塗料です。㎡当たりの単価が2,300円~3,000円です。
耐久年数は12~15年と言われていて、アクリル塗料よりも長いです。
特徴としては、600℃程度まで耐える耐熱性の高さ、耐水性が高さによりイヤな臭いも付きにくいです。また、対候性が高く外壁の劣化を防ぐのも1つです。
また、色の種類も豊富なので、家のイメージや好みに合わせて選びやすい点もお客様にとって良い点だと思います。
・フッ素塗料
フッ素塗料は㎡当たりの単価が3,800円~4,800円と比較的一番高価です。
ただ、耐久年数が15~20年と圧倒的に長いことが特徴です。そのため長期的に見るとメリットが多いのも事実。
他にも汚れをはじきやすい低粘着性、汚れが雨などで流れやすい低摩擦性、酸性の雨に強い耐薬品性、紫外線に強い対候性などが特徴。
ただし、ツヤありの塗料しかないので仕上がりの選択肢がシリコンより狭いこと、塗膜が比較的硬いため割れやすい、というデメリットもあります。
・無機塗料
アクリル塗料、シリコン塗料、フッ素塗料は、石油などの有機物を主な成分としています。
一方無機塗料は炭素を含まないケイ素やセラミックなどの無機物が主成分となっているため、非常に劣化しにくい塗料と言われています。
ただ、無機物だけでは固すぎて塗料にならないので、実際には有機物に無機物を混ぜる形で作られている塗料を無機塗料と呼んでいます。
無機塗料は、メリットも多いです。
対候性が高いため劣化しにくいこと、養分になる有機物が少ないのでカビやコケが繁殖しにくいこと、親水性が高いので汚れが雨で流れやすいこと、静電気が起きにくいのでホコリが付きにくいこと、有機塗料に比べて燃えにくいことなどがあります。
一方注意点もあり、塗膜が固いので種類によってはひび割れしやすい、と言われています。
しかしこれは種類と技能による違いがあり、弾力性が高いものでしっかりと施工ができれば問題ありません。
他には価格的に高かったり、塗装を厚く塗る必要があるので職人の技能が非常に重要という点もデメリットの一つとして考えられます。
価格的には㎡当たり4,500円~5,500円です。
単価としてはフッ素塗料などと同様高いものに分類されます。しかし、耐久年数が20~25年と物凄く長く、価格帯が近いフッ素塗料よりも優れているのでコスパ◎です。
まとめ
住宅の外装用塗料についてまとめました。
塗料にはそれぞれ特徴があり、耐久年数や価格の違いもあるので、お客様のライフスタイルに合わせて最適な塗料を選択することが重要です。
まずは塗料それぞれの特徴を知ることが大切です。自分の家には何が合うのか、急がず丁寧に探してください。
そんなお客様により合ったご提案を出来るよう弊社では努めていきたいと思っております。
そのうえで、塗料のこと塗り替えのこと、些細なことでもよいのでご連絡ください!
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